Web版「歴史の流れ」民族の力と型

1節 状況対応力の取得

このページ内の目次

1節 状況対応力の取得

第1 状況対応力の取得経過
  1. 自然作動する状況受入→状況対応
    1. 自然作動する状況受入→状況対応
      人間は長い間自然作動する状況を受け入れるだけだった(状況服従、状況順応、自然に翻弄される生活を送っていた)。長期間かかって状況対応するようになった。道具、言葉、火、動力の使用を習得し、状況対応力を取得した(物事を対処する能力)。
    2. 人間が自然に一方的に支配される生活から自然に対応する生活に変化
      人間が自然に一方的に支配される生活から自然に対応する生活に変化した。
  2. 道具の使用(手の高等化)…用具
    1. 道具の使用(手の高等化)…用具
      手が高等化し、木器、石器を使用しはじめた。道具は、土器、金属器と発達した。ことに鉄器は貢献した。鉄器を使用した民族は発展した(ヒッタイト)。
    2. 鉄農具・鉄工具(生産役務要因)→農耕業生産飛躍的拡大・工業発生
      鉄農具(開墾用具・耕作用具)は、農耕地開墾と耕作効率を高め、農耕業生産の飛躍的拡大をもたらした。鉄工具は、工業製品の生産を可能とし、工業を発生させた。
    3. 鉄兵器(大規模集団要因)→戦争状況対応強化
      鉄兵器(刀剣、鉄矢)が戦争状況対応力を強化した。
  3. 言葉の使用(口の高等化)…情報流し→状況対応知識の蓄積承継
    1. 言葉の使用(口の高等化)…情報流し→状況対応知識の蓄積承継
      口が高等化し、言葉を習得した(言語)。情報流しできるようになった。情報流し手段は、生身の人間、文書、電子機器(電話、テレビ、コンピューター)と発達した(文書・レコードは記録目的で発明→伝達に応用)。状況対応知識を蓄積承継できるようになった(知能の発達)。
    2. 文字使用
      文字の使用を始めた(表意文字と表音文字、表意文字は抽象思考・哲学が可能)。
  4. 火の使用(脳の高等化)…火力・灯り
    火の使用をはじめた。火力を得た。食物の加熱、土器・金属器が製造できるようになった。火力の材料(燃料)は、草木、石炭、石油、ガスと発達した。灯りとし夜も生活でるようになった(動植物油)。
  5. 動物の使用(脳の高等化)…動力
    動物を動力として使用しはじめた。ことに馬は貢献した(馬が車引く、乗馬で移動)。農耕、運送、戦争状況対応に有用であった。馬を使用した民族は発展した(遊牧民族)。動力は、蒸気機関、エンジン、原子力と発達した。
  6. 思考(脳の高等化)…時間概念・空間概念・計画性 
    考えるようになった(動物は本能で行動、脳の旧皮質が本能・新皮質が思考)。時間概念をもつ(過去・現在・未来、過去に学ぶ→歴史、未来に記録を残す)。空間の概念をもつ。計画性をもつ(備蓄)。

1節2 状況対応力

第1 状況対応力
  1. 状況対応力の構成…状況把握+対応方法選定+状況対応→成果取得
    状況対応は、自己の置かれた状況を把握する、その状況に適した対応方法を選択決定(対処方針の選定)する、その対応方法で状況対応する、という三段階からなる。状況対応で成果取得する。
  2. 状況把握力…分析能力
    状況把握力は、状況を客観的に調査分析する能力(分析能力)である。
  3. 状況対応方法選定力…目的・手段選定能力
    状況対応方法選定力は目的を設定しこれを実現する手段を選定する能力(選定能力)である。
  4. 状況対応力
    選定された対応方法で効率的に状況対応する能力(実行能力)である。
  5. 事例
    1. スポーツ
      スポーツで言えば、対戦相手の力量を調査し(状況把握)、作戦を練り(状況対応方法の選定)、練習して作戦を試合で発揮する(状況対応)。勝利する。
    2. 受験
      受験で言えば、志望校の試験傾向を調べ(状況把握)、合格対策をたて(状況対応方法の選定)、その対策にしたがって勉強する(状況対応)。合格する。
    3. 戦争
      戦争で言えば、敵国の戦力を分析し(状況把握)、戦略・戦法を練り(状況対応方法の選定)、戦争状況対応訓練し戦闘する(状況対応)。勝利する。
第2 状況対応力…状況対応し成果取得する
  1. 状況対応
    人間が状況対応する。
  2. 成果取得
    1. 成果取得
      人間は状況対応により、成果を取得する。
    2. 成果は富(生産役務面、経済利益・財産)がある。
    3. 地位
      成果は地位がある(集団地位→長・構成員、資格・専門能力地位→弁護士・税理士・国家状況対応者〈政治家〉・芸術家・スポーツマン、生産役務地位→長と従業員、政治地位→国家長・官僚・議員、地位上下)。
    4. 効果
      1. 満足(精神面)
        成果取得は、人間に満足感をもたらす(感動、達成感、自信)。
      2. 他人が存続はかる×…自立
        成果取得すると他人が自己の存続をはかる(保護)必要がなくなる(自立)。

1節3 状況対応する←状況対応力取得

第1 状況対応する←状況対応力取得
  1. 状況対応する←状況対応力取得
    1. ①状況対応する←状況対応力取得
      状況対応力を取得すると状況対応する。
    2. ②状況対応意欲・士気が高い・活性化・やる気・意欲的・やりがい・問題障害を発見克服
      状況対応意欲がある、士気が高い、活性化する、やる気がある、意欲的である、やりがいをもつ、問題・障害を発見・克服する
  2. 状況対応量増加←状況対応する
    1. ①状況対応量増加←状況対応する
      状況対応するようになると状況対応量が増加する。
    2. ②生産役務状況対応・民族状況対応・国家状況対応する
      生産役務状況対応、民族状況対応、国家状況対応する(人間が前向きになると、真面目に働き、真剣に政治を考える)。
第2 状況対応しなくなることがある
  1. 状況対応しなくなることがある
    状況対応しなくなることがある。
  2. 状況対応量減少×←状況対応しない
    1. 状況対応量減少×←状況対応しない
      状況対応しないと状況対応量が減少する。
    2. 生産役務状況対応、民族状況対応、国家状況対応しない
      生産役務状況対応、民族状況対応、国家状況対応しない(人間が怠惰で後向きになると、仕事せず、政治にも無関心となる)。

トップに戻る

関連記事

前へ

5節 生物

次へ

6節 自然災害・自然損傷

Page Top