4節 インド
総論
- 第1 総論
- インドは、肥沃な地質のもと農耕を開始した(インダス文明、インダスは川の意味)。しかし乾燥気候とヒンドゥー教(バラモン教)が状況対応を制御した。人間は状況対応力養成しなくなり民族、国家は衰退した。
インドは開放地形から人間を宗教状況対応型にした。
自然要因…気候・地形・地質
- 第1 地質…肥沃→農耕開始(インダス文明発生)
- 雨季のある気候とインダス川・ガンジス川による恵まれた水利が農耕に適していた。農耕を開始した。
- 第2 気候…乾燥→状対応制御→状況対応力養成しない
- 乾燥気候(森林伐採枯渇)は状況対応を制御した。人間は状況対応力養成しなくなり民族、国家は衰退した。
- 第3 地形…開放地形→個人対立争い型
- インドは、南にインド洋、北にヒマラヤ山脈をはさんでチベット高原、東にアラカン山脈をはさんで東南アジア、西にスレイマン山脈をはさんでイラン高原がある。陸続きで開放地形である。そのため多民族国家となり人間は個人対立争い型になった。
人間要因…状況対応型・状況対応力
状況対応型
- 第1 混合型…個人対立争い型+集団状況対応型
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- 開放地形…個人対立争い型・強者支配・強民族支配
- インドは開放地形(大陸)で個人対立争い型、強者支配、強民族支配となった。
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- アーリア民族が先住多民族と農耕牧畜開始→集団状況対応(民族同士)→集団状況対応の要素
- 原住多民族の地にアーリア民族が民族移動(国家国土取り込み)したがアーリア民族が先住多民族とともに農耕牧畜を開始した(鉄器を使用して森林湖沼を造成して農耕牧畜地に)。集団状況対応(民族同士)となった。集団状況対応型の要素がある。
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- アーリア民族の強民族支配→アーリア民族神が原住多民族神を強者支配
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- アーリア民族の強民族支配→アーリア民族神が原住多民族神を強者支配
- アーリア民族の強民族支配からアーリア民族神が先住多民族神を強者支配した(主神・副神、ヒンドゥー教)。
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- 多民族が集団状況対応→神も集団状況対応
- 多民族が集団状況対応したから各民族神も集団状況対応した。集団状況対応(神同士)となった。
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- 対立争い状況対応・強者支配・強民族支配が弱い←集団状況対応
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- 対立争い状況対応・強者支配・強民族支配が弱い←集団状況対応
- 集団状況対応から、対立争い状況対応、強者支配、強民族支配が弱い。
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- 状況対応制御弱←対立争い状況対応・強者支配・強民族支配が弱い
- 対立争い状況対応、強者支配、強民族支配が弱いから、状況対応制御も弱い(状況対応が自由)。
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- 強者支配終了←強者支配が弱い
- 強者支配が弱いから強者支配終了となりやすい。
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- 成果分配←集団状況対応
- 集団状況対応型から成果分配する(インド4大財閥は寺院・病院に寄付、美術館設置)。
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- 第2 宗教状況対応型
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- バラモン教(ヒンドゥー教)
- 開放地形から多民族国家となり宗教状況対応型となった。バラモン教(ヒンドゥー教)が発生した。
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- 仏教
- 都市国家間の戦争中に、仏教が発生した。
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- イスラム教…パキスタン・バングラディッシュ
- イスラムの進入でイスラム教が一部で根付いた(パキスタン、バングラディシュ)。
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- シーク教…ヒンドゥー教(バラモン教)+イスラム教
- ヒンドゥー教(バラモン教)とイスラム教の融合したシーク教も発生した。
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状況対応力
- 第1 状況対応力養成しない←強民族支配(民族地位上下)・強者支配(地位上下)
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- 状況対応力養成しない←強民族支配(民族地位上下)・強者支配(地位上下)
- 強民族支配、民族地位上下(カースト制度)、強者支配、地位上下から状況対応力養成しなくなった。
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- 民族・国家衰退
- そのため民族、国家が衰退した。
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生産役務要因…生産役務状況対応
- 第1 農耕牧畜段階で停止←状況対応力養成しない
- 古代の温暖な気候のもと、インダス川・ガンジス川の水利にめぐまれた地域で農耕牧畜が発生した。農耕は気候(熱帯モンスーン)が稲作に適し生産性が高い。しかし状況対応力養成しなくなり農耕牧畜の段階で停止したままである。
- 第2 工業・流通業・役務業が発展しつつある
- 状況対応力養成しなくなり農耕牧畜で段階で停止したままであったが、工業、流通業、役務業が発達しつつある。
- 第3 生産役務状況対応軽視←地位上下←強民族支配・強者支配
- 強民族支配、強者支配からの地位上下で生産役務は下位者がするものと軽視される。
大規模集団要因…民族状況対応
- 第1 多民族国家←民族移動←国家状況対応力養成
- 国家状況対応力が養成されたため(後記国家状況対応)、アーリア民族が民族移動し先住民族とアーリア民族の多民族国家を設定した。
- 第2 アーリア人が国家国土取り込み(侵入)
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- アーリア人が国家国土取り込み(侵入)
- アーリア人が民族移動しインドを国家国土取り込みした(侵入、紀元前10世紀)。多民族国家となった(取り込みのアーリア人〈北インド〉、被取り込みのドラビタ人〈南インド〉、多言語)。
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- アーリア人が遊牧から農耕牧畜→先住民族のうち狩猟採民族にも農耕牧畜させる
- アーリア人は遊牧から農耕牧畜となった。先住民族のうち狩猟採取民族にも農耕牧畜させた。
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- アーリア人が先住民族とともに農耕牧畜→集団状況対応(民族同士)
- アーリア民族と先住民族は共同で農耕牧畜をした。集団状況対応(民族同士)した(民族共存)。
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- 民族対立争い×←集団状況対応(民族同士)
- 集団状況対応(民族同士)から民族対立争いは他の多民族国家より少ない。
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- 多民族・多言語・多宗教・多文化←集団状況対応(民族同士)
- 集団状況対応(民族同士)から、多民族(あらゆる民族を尊重)、多言語(指定言語22、公用語→ヒンデイー語、英語→準公用語)、多宗教(あらゆる宗教を尊重)、多文化となった(多様性認める、多様性を保ったまま国としてはまとまる)。
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- 第3 強民族支配
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- 強民族支配
- アーリア人の強民族支配となった(長民族が決定した状況対応を構成民族がする)。
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- 民族地位上下…カースト制度
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- 民族地位上下
- 民族地位上下(階級)ができた(カースト制度、国家国土取り込みアーリア人が上位、先住ドラビタ民族が下位、カースト=色、アーリア人=白、ドラビタ人=黒)。
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- 上位民族が国家状況対応
- 国家状況対応は上位民族がする。
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- 生産役務状況対応
- 生産役務状況対応は下位民族がする。
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- 状況対応力低下←強民族支配・民族地位上下
- 強民族支配、民族地位上下(多種類の状況対応の集約高度化×)から状況対応力が低下した。
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- 第4 集団状況対応(民族同士・強民族支配)
- 集団状況対応(民族同士・強民族支配)である(長民族が状況対応を決定し構成民族が状況対応)。
大規模集団要因…国家状況対応
- 第1 古代…国家状況対応力養成(強国化・富国化)
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- 国家生産役務状況対応力養成←温暖な気候・インダス川ガンジス川の水利
- 温暖な気候、インダス川、ガンジス川の水利で農耕牧畜が発生し国家生産役務状況対応力を養成した(富国化)。
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- 国家対立争い状況対応力養成←対立争い状況対応(小国家同士)
- 小国家同士の対立争い状況対応から国家対立争い状況対応力を養成した(強国化)。
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- 第2 国家状況対応力養成(強国化・富国化)×←状況対応力養成しない
- 国家は早くから発生したが、状況対応力養成しなくなり国家状況対応力養成(強国化・富国化)が進まない。。
- 第3 強者支配終了×←状況対応力養成しない
- 国家は早くから発生したが、状況対応力養成しなくなり強者支配終了(自由民主化)が進まない。
- 第4 地位上下←強者支配
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- 地位上下←強者支配
- 強者支配から地位上下ができた(ヴァルナ〈種姓〉→カースト〈血統〉、バラモン→司祭者、クシャトリヤ→王侯・貴族・武士、ヴァィシャ→庶民・農耕民・商工業者、シュードラ→奴隷〈被征服民〉)。
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- 集団で地位上下細分化
- 集団(ジャーティー〈出自〉)で地位上下が細分化している(集団での役割も職業集団ごとに割当→長と従業員の区別)。職業世襲で固定化する。
地位上下で区分される(会話なし・不干渉)。
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- パキスタン・スリランカも地位上下
- イスラム化したパキスタン、仏教化したスリランカにも地位上下は残る。
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- 第5 強者支配・強国支配拒否しない←状況対応しない←ヒンドゥー教
- ヒンドゥー教は状況対応しないから、強者支配、強国支配も拒否しない(無抵抗主義、ガンジーなどの不服従)。
- 第6 国家対立
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- 反パキスタン…宗教対立
- 宗教対立から反パキスタンである。
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- 反中国…インド国家国土取り込み
- 中国がインド国家国土取り込み(侵入)するから反中国である(8章自国国家国土取り込み優先のため対立争う)。
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- 親日…日本が国家国土取り込み終了(独立)の状況対応分担(支援)
- 親日である(マレー戦で日本がイギリスに勝利→捕虜インド兵で独立軍結成〈日本占領下のシンガポール〉→イギリスから独立の契機→東条英機の会)。
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時代
- 第1 インダス川都市文明
- インダス川に都市文明が発生した(モヘンジョダロ、ハラッパー)。終了(崩壊)したが原因は不明である(インダス川氾濫?、流路変化?)。
- 第2 アーリア民族が国家国土取り込み…インダス川からガンジス川流域へ
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- アーリア民族が国家国土取り込み…インダス川からガンジス川流域へ
- 遊牧民族アーリア人が民族移動し国家国土取り込みした。インダス川流域で鉄器を使用して森林湖沼を造成して農耕牧畜地にし農耕牧畜を開始した。さらにガンジス川流域に進出し農耕牧畜を開始した。
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- 国家集約…村落国家→都市国家→小国家
- 国家集約され村落国家、都市国家、小国家を設定した。
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- 宗教
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- 自然神信仰
- 自然神信仰が発生した(神への賛歌と儀礼を記したものがヴェーダ)。
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- バラモン教
- バラモン教が発生した。
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- ウバニシャッド哲学←状況解明
- ウバニシャッド哲学が発生した(ヴェーダの奥義を記したのがウバニシャッド→哲学思想→宇宙の本質〈ブラーフマン〉と人間〈アートマン〉の本質は一体)。
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- 仏教・ジャイナ教
- 仏教、ジャイナ教が発生した。
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- 第3 マウルヤ朝・クシャーナ朝・アーンドラ朝・グプタ朝・ヴァルダナ朝
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- マウルヤ朝・クシャーナ朝・アーンドラ朝・グプタ朝・ヴァルダナ朝
- マウルヤ朝、クシャーナ朝、アーンドラ朝と国家設定した。
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- 宗教…仏教
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- 仏教保護
- 仏教の存続がはかられた(仏教保護)。
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- ヒンドゥー教
- ヒンドゥー教が発生した(バラモン教と神信仰の融合)。
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- 第4 イスラム王朝…ガズナ朝・ゴール朝・奴隷王朝・デリースルタン朝
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- イスラム王朝…ガズナ朝・ゴール朝・奴隷王朝・デリースルタン朝
- イスラム教徒が西方から国家国土取り込み(侵入)しイスラム王朝を次々と国家設定した。
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- 宗教
- 当初はイスラム教が強制されたがその後はされなくなった。
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- 第5 ムガル帝国
- 遊牧民族モンゴル人の国家国土取り込み(侵入)しムガル帝国を国家設定した。
- 第6 イギリス国家国土取り込み
- イギリス国家国土取り込み(侵入)しイギリスの大規模国家国土取り込みの一範囲となった。
- 第7 国家国土取り込み終了(独立)
- 第2次大戦後国家国土取り込み終了(独立)した。
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